前後際断

MMDアクセサリ時々武道

ひとりごと

まあ、ホントにひとりごとなんですが。

居合を始めたきっかけは、昔から武道をやりたかったのに機会がなくて、たまたま今通ってる道場の看板を見かけてすぐ入門を申し込んだってのは、知り合いならだれでも知ってる事です。

ただ、どうしてのめり込んだかというのは、ちょいと裏話がありまして。
私は長年病を患っていて、主治医に居合を始めたと申告した所、病気にとても良いからやりなさいと言われたのです。
なかなか治らなくて苛立ちと焦りでいっぱいだった私は、それこそ命がけで居合に取り組みました。
うん、本当に命がかかっていたから。
当時はすぐ入院できるよう、大きなカバンに入院用グッズを常備するくらいの病状でした。
とにかく必死で、そのうち、「こちとら命がけでやってんだ、趣味だけでやってるヤツらに負けるもんか!」とますます気合を入れて稽古に励むようになっていきました。

そうやって何年か経った頃。
この頃には、病状もかなり軽減し、入院用のバッグも姿を消していました。
館長に、「あなたの居合は、全国の女性剣士の希望なんだからね」と言われ、びっくりしました。
ほんとにいつもの冗談だと思ったんですよ。
で、いつも通り道場で稽古をしていたら、後輩の女性剣士が携帯を持ってきて、「写真撮っていいですか?」と訊ねてきました。
言われるままに刀を構えて写真に収まり、「何に使うの?」と訊いたら、「友達に日本一の女流剣士の写真を送るんです!(≧∇≦*)」と答えるじゃないですか(注:一回、とある流派の全国大会で金メダル頂いてます)。
さらに、「先輩のような剣士になりたいです!」と目を輝かせているし。
ああ、こういうことかと。
もし、試合や演武で私が刀を振る姿を見て、男性との圧倒的な体格差やパワーの差に悩んでいる女性剣士が、「女性でもあんな風に刀を振ることができるんだ!」と希望を持ってくれるなら。
私は自分のためだけでなく、刀を握る女性みんなのために頑張ろうと思いました。

がむしゃらに頑張りすぎたせいか、現在の私は他の病気も抱え込んでしまい、稽古もままならない状態です。
それでも、出来る限り刀を振るっていきたいと思います。